Alteryx 2019.3 新機能:Alteryx Serverのアップデートまとめ
こんにちは。DA部の兼本です。
日本時間の2019年9月4日、Alteryxの2019.3がリリースされました。Alteryx Serverのリリースノートはこちら。
Alteryx Server 2019.3では、以下の新機能が追加されています。
組み込みMongoDBのバージョンアップ
本件は既存ユーザの方には重要なアップデートとなるため、最初にご案内します。
バージョン2019.3では、Alteryx Serverのメタデータ管理用に組み込まれているMongoDBのバージョンが3.4から4.0に変更となりました。
このため、現在バージョン2018.1以前のAlteryx Serverをご使用のお客様は、一旦バージョン2018.1〜2019.2までのいずれかのバージョンにアップグレードしたのちに、バージョン2019.3へのアップグレードを行う2段階アップグレードが必要です。
2019.2から2019.3へのアップグレードについて
バージョン2019.2を導入済みの環境では、上書きインストールをすることで既存データを維持したまま、アップグレードが可能です。 ただし、万が一の場合に備え、バージョンアップの前にAlteryx Serverを停止してデータのバックアップを取得するようにお願いいたします。
- Alteryx Serverのバックアップ Part1
- Alteryx Server のバックアップ Part2
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ライセンスポータルからAlteryx Serverのインストーラをダウンロードし、インストーラを実行します。
- サーバのインストールが完了すると、引き続きPredictive Toolsのインストールをするか否かを確認するページが表示されます。
ここに新しく「Migrate Mongo Database」というチェックボックスが追加されていますので、MongoDBのデータを移行する場合はチェックを有効(デフォルトは有効)にして「Finish」を押下します。
- MongoDBのマイグレーションツールが起動して、データの移行を行います。データ移行時間はデータ量に依存すると思いますが、デモ環境では2、3分で処理完了しました。
なお、私の環境ではPredictive Toolsのインストールオプションを選択していたためか、データ移行ツールの処理ログにMongoDBへの接続ができなかった旨を示すエラーが出力されていましたが、データ移行自体は正常に完了しているようでした。
また、インストール完了後には、これまで同様にAlteryx Designerが起動しますので、システム設定ダイアログを表示してサーバ設定を確認することができます。システム設定には大きな変更はありませんでしたが、MongoDBのデータ保存ディレクトリが新しいパスに変更されていました。
Alteryx Galleryのユーザインターフェースデザインが新しくなりました
まず、こちらは2019.2までのユーザインターフェースです。
そして、こちらが2019.3の新しいインターフェースです。
(ユーザ向け画面)
(管理者向け画面)
全体的にスッキリしたデザインになりましたね。これは、Inspire2019で発表されたAlteryx Platformに向けたデザイン変更となります。
Galleryユーザごとのタイムゾーン設定
2019.3ではGalleryにログインするユーザごとにタイムゾーンを設定できるようになりました。
マイグレーションした環境では、ユーザの初回ログイン時にタイムゾーンを確認するダイアログが表示されます。
初回以降はユーザのプロファイル設定からタイムゾーンの変更が可能です。
以下の図では日本時間でワークフローの実行完了時間が表示されていますが、
タイムゾーンをカリフォルニアに変更することで、
ワークフローの実行完了時間も変更されることが確認できます。
特にグローバルな環境でAlteryx Serverを運用されているユーザにとっては重要なアップデートですね。
その他のアップデート
- すべてのデータコネクションを表示できるようになりました。従来のバージョンでは上限として100までの制限がありました。
-
コレクションの所有者を変更できるようになりました。
まとめ
今回はAlteryx Server 2019.3の新機能についてご紹介いたしました。
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